現代の名刺

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今日は名刺について、自分の考えを書いてみたいと思います。自分で言うのも何ですが、僕はデザイナーさんに作ってもらった素敵な名刺を持っています。持っているのですが、今はほとんど活用していません(すみません...)。無理やりこうしているのではなく、自然と今のスタイルになりました。何でこうなったかというと...

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名刺についての僕の考え

一ヶ月ほど前、Facebookに以下のような投稿をしたのですが、皆さん、名刺についてはどんな考えを持っていますか?

ああ名刺交換ってほんと意味ないと思う。初めましてって目を合わせて笑顔で挨拶するでなく、お辞儀をして自分の名前を書いた紙を渡すのって不自然じゃない?それ、お前じゃねえし!俺じゃねえし!って思う。しかも相手より下にして渡すとか、座ってる順に並べるとか、まじどーでもええわ(笑)

誰かに対して言っているわけではないので、誰に喧嘩を売っているわけでもないのですが、名刺については本当に不思議だなと思います。自分が何者かということを話すわけではなく、紙を渡す。。。話のきっかけというやつか、話す時間がない時のためなのか。

かく言う僕も名刺は持っています。持っていました。でも今は使っていません。「久保です!」で通しています。自分が本当に誰にも知られていない場で自己紹介をしないといけないシチュエーションってほとんどないし、自分に対して求められているものは、ビジネス的な対応よりも、アーティストとしての存在感だと思っているので、それならもういらないんじゃないかということで。

バリのFearless Conferenceでの経験

僕が名刺に疑問を持ち始めるきっかけになったのは、2014年にインドネシアのバリ島で開かれたFearless Conferenceです。

主に東南アジア、ひいてはインドや南アフリカから世界中のウェディングフォトグラファーが集まり、6名の世界トップレベルのフォトグラファーの話を聞く機会がありました。約50人のウェディングフォトグラファーが一堂に会し、前夜祭、カンファレンス、アフターパーティーをともに過ごしたのです。

この出会いは、本当に自分の人生を変えてくれました。今までずっと国内で一人でやっていたのが、世界中に仲間ができたんですから。しかも全員が本当にすごい写真を撮る。尊敬できるフォトグラファーでした。

そのほとんどの仲間とは今もオンラインで繋がっていて、メッセージやコメントのやり取りをしたり、僕がバリに行った時や、彼らが日本に来た時、あるいはシンガポールで同じワークショップに出た時など、オフラインを含めて、しょっちゅうコミュニケーションを取っています。違う国に住んでいるのに、日本人の友人よりも会う頻度が高い友人もいて、本当に面白い。

そんな彼らとの出会いは、

"Hi, I'm Masato"
"Hi, I'm OOOO. Are you on Facebook?"
"YES!"

こんな感じです(笑)名刺交換?そんなことをしている人は誰もいませんでした。初めましての挨拶をしたり、誰かが紹介してくれたり、そのあとはFacebookで繋がって、今ではインスタで繋がって。そのあとはFacebookなどで近況を追って、来日の時は声をかけてくれて一緒にご飯を食べたり撮影を手伝ったりして、仲良くしています。

名刺交換をしても、その後のその人の状況は追えないですよね。それに、そこまでインパクトのある名刺交換や出会いって正直なところほとんどありません。結局のところ、一回会っただけでは、その人の特別な存在にはなれないし、たくさんの人に会う仕事をしている人にとって、全員の名前を覚えることなんてできないのです。そして、人は one of them の他人に愛情を注いで何かをしたり、何かを犠牲にしてでも助けたり仲良くしたりするということが簡単にはできません。

出会いはただのきっかけ。その後の自然なつながりが重要

Facebookやインスタ(特にストーリー)以上にプライベートな近況を把握するツールがない現状、これらSNSで繋がって、お互いのことを知っていく。これが現在、人と仲良くなっていく自然な流れだと思います。出会いはただのきっかけにすぎず、その後にどれだけ交流をするか、お互いのことを知る機会を持つか、ということが大事なんだと思います。

なので、もし「この人と仕事でつながりたい!」と思える人がいたら、出会いの場でアピールしすぎてうざがられるようなことはやめて、しっかりその場で(あるいは後日)SNSで繋がって、それから投稿を多めにしたりとか、その人の投稿にコメントやいいね!をつけるなどした方が、いやらしさがなくて良いと思います。

ちなみに、何も言わずに後日SNSで友達リクエストを送るより、その場で「良いですか?」と聞いて送ってしまうか、スマホを持っていなければ「後日送ってもいいですか?」と一言伝えておくといいと思います。よっぽど何かポリシーがある人でない限り、それを「やめてください!」と言う人はいないと思います。でもあとで何も言わずに送ったら、面倒臭いとか誰だったかなと思われてスルーされる可能性大です。

そうしておけば、会った時は気づかなかったけど、SNSで趣味のことなどを投稿しているのを見て意外な共通点を見つけて、それをきっかけにやり取りをするようになって遊びに行ったり仕事で絡むようになったりすることが十分にあると思います。会って話すだけでは、自分の作品のアピールもできません。それは、後日オンラインでやれば良いと思うのです。

面白い名刺を作ってドヤ顔で見せられても「それについて触れてください!」という気持ちがプンプンして、もらう方はちょっと辛いです(笑)空回りというやつですね。そういう奇抜なアイディアを注ぎ込んだ名刺よりも、僕らフォトグラファーはヴィジュアルにこだわるべきで、シンプルでおしゃれなデザインで作っておいた方がいいと思います。名刺のセンスが合わない人に仕事を頼みたいと思わないですよね。なので、マイナスにはなれど、プラスになることはあまりないと思うのです。。。

まとめ

名刺についての僕の考えをつらつらと書いてきました。もちろん、名刺を持たないと下請けの仕事をもらえないとか、絶対に持たないといけない条件がある場合は、従った方がいいでしょう。それで仕事を失っても僕は責任を取れません(笑)

持つにしろ持たないにしろ、人とのつながり方は時代とともに変わっているということを認識して、SNSでの発信や関わりを考えていくといいのではと思う次第です。


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